Steve JobsがCEO退任。Appleコミュニティへの手紙

とうとうくるべきときがきてしまいました。

AppleのSteve Jobs CEOが退任することを,Steve自らがAppleコミュニティに向けたレターとして公表し発表しています。

Letter from Steve Jobs

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以下意訳です。

Apple取締役会,そして,Appleコミュニティへ:

私は,自分がApple CEOとしての任務と期待に答えられなくなった日がやってきたときには,まず最初に皆さんに知らせるということを,いつも話していました。
残念ながら,その日が来ました。

私はAppleのCEOから離職します。もし取締役会がフィットすると考えるのであれば,取締役会長,ディレクター,Apple従業員として務めていきたいと思います。

私の後継者Tim Cook(CEO)は,私たちの継承計画を着実に実行してくれることでしょう。

私はAppleの最も明るい最も革新的な日々がその先にあることを信じています。

そして,私は新しい役割において,これらの成功を眺め,貢献していくことを楽しみにしています。

私はAppleにおいて,幾人もの最良の友達ができました。そして,皆さんとともに何年もの間,一緒に働くことが出来たことに感謝します。

Steve

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Steve Jobsは,35年前にシリコン・バレーのガレージでアップルコンピュータを起こし,Lisaや”rest of us”のためのパソコン,Macintoshを開発。
順風満帆かと思いきや,自らが引き抜いたJohn Sculley社長との確執に端を発し,Appleを事実上退社。
その後,NeXT社,ピクサー社を立ち上げ,1997年にAppleにCEOとして復帰してからは,iMacを皮切りに,ポータブル・ミュージック・プレーヤー市場を塗り替えたiPodシリーズを発売。このiPodの時から提供されているiTunesを中心としたエコシステムは,現在,大きな収益となっているiOSベースのスマートフォン「iPhone」,タブレット「iPad」でも大きな役割を演じています。

今年に入ってからも,昨年発売したiPadでのユーザーからのフィードバックもふまえ,Mac OS Xの新バージョン10.7 Lionでは,Mac App Storeや,アプリケーションのフルスクリーン表示,Lounchpadなど,iOSの特徴をMac OS Xに組み込んでいます。
今後提供されるクラウドサービスの「iCloud」もそうですが,後年のJobs氏は新しいトレンドを理解しながらも,急いで出したりせず,Appleらしいテイストを加えた後に,効果的なタイミングでリリースするという事も意識して行っていたようにも見えました。おそらく,それは大変な労力であるんだろうなとも。

ボクは考えてみれば,一番最初に触ったパソコンはSE/30,Classicでした。
自分で買ったのはIIvi。
今にして考えれば,信じられないくらい遅かったCD-ROMドライブ,インターネット回線でしたが,まさに自分の人生を変えた道具との出会いでした。
それから,何台(今数えたら10台は軽く超えてた..。)ものMac(そして,Newtonも)に乗り換えて使い続けていますが,ふと気がつけばポケットの中の携帯電話はiPhone。さらにバッグの中にはiPadです。

特にApple信者という意識も無いんですが,自分にとってストレスが無く,楽しい道具を選んでいったらこうなった,という感じ。

そんなイノベーションの数々を生み出してくれたSteve Jobsが最前線を引退するのは正直寂しいですね。
まあ,体調の事もあるしなあ。ボクとしては,以前くらいの体格に戻ったJobs氏を見てみいたいんだけど。
でも,まずはお疲れ様でした。

M.Hirose

A.K.A author of palmfan.com

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