激動期が続くタブレット市場〜RIM PlayBookの販売数はわずか20万台
8月末に発表されたHPのwebOSハードウェア開発終了,昨日のシャープ「ガラパゴス」の生産終了に続くのかどうか。
RIMが第2四半期決算を発表しまして,前年同期比で売り上げ10%ダウン,純利益は59%のダウン。
春に発売したタブレット「PlayBook」の販売台数は20万台。
アナリスト予想は49万台でした。
「加RIM6-8月期:売上高と利益は市場予想下回る-販売不振で(1)」(Bloomberg)
「RIM、6-8月期決算 – 利益59%減少、「Playbook」販売台数は20万台にとどまる」(WirelessWire News)
まあ,webOSのカードメタファーを借用した時点で,RIM PlayBookに対する好感度は下がっていたので,アレなのですが,それでももう少し売れるだろうと思ってました。
8月末にディスコンが発表されたHP TouchPadのカードメタファー。0:10〜。
PlayBookのカード・メタファー。1:26〜。
まあ,こう見るとどっちも結構良く出来てます。
解りやすいのはPalmのDNAを受け継いでいるwebOSだけど,PlayBookもアイディアを借用しつつ,自分達なりにアレンジしている感じ。けど,明確さには欠ける。
で,こうなるとタブレット市場はAndroidとiPadの一騎打ちかな?
…かと思いきや,今秋にはAmazonがタブレットを投入するらしいんですよね。
まあ,これもAndroidみたいですけど。
Amazonがタブレットを出すとなれば,今のKindleコンテンツ以外も提供する可能性があるし,Kindleの売り方を見ているとハード価格は安く抑える可能性も高い。
webOSハードのディスコンを発表して,Fire Saleを開始した途端に99ドルのTouchPadが飛ぶように売れ,あまりの需要に10月にもう一回生産ラインを回すことになったことを考えると,Apple以外のメーカーはタブレットハードの価格を抑えて発売してコンテンツで収益を上げていく方法を考える方がいいんだろうなと。
で,それを出来るのは巨大なコンテンツを持っていて,ソフトウェア/コンテンツで収益を上げることが出来るところなんですよね。今のところ,そのリストの最上位はAmazonでしょう。
ということで,Amazonの次の一手に注目。
あとはMotorolaを買収したGoogleですね。
ただ,Googleはコンテンツが弱いかもなあ。
さらに次にwebOSを手に入れるメーカーがどこかによっても,かなり変わるかもしれませんね。
いずれにせよ,しばらくの間,タブレット市場は激動期になりそうです。
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