Jobs氏「Androidは重大な窃盗であり,私はこれを破壊する。」(3)

Associated Pressが,Jobs公認の「スティーブ・ジョブズ I(10/24発売)」「スティーブ・ジョブズ II(11/2発売)」の中に収録されている,JobsがGoogleのAndroidとの対決姿勢を明確に語っている部分を紹介しています。

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Isaacson氏は,Jobsは2010年1月にHTCが,iPhoneの多くの人気機能を搭載したAndroidスマートフォンを発表した時に激怒したと書いています。

Appleは訴訟を起こし,JobsはIsaacson氏に罵り言葉をまじえ大声で(Googleの行動は)「重大な窃盗だ」と主張したそうです。

そして,以下のように述べています。

“I will spend my last dying breath if I need to, and I will spend every penny of Apple’s $40 billion in the bank, to right this wrong,” Jobs said. “I’m going to destroy Android, because it’s a stolen product. I’m willing to go thermonuclear war on this.”

必要であれば,自分の最後の一息まで費やす。
そして,この不正をただすため,Appleが銀行に預けてある400億ドル全てを費やす。
私はAndroidを破壊する。なぜなら,それは盗まれた製品だからだ。私は水爆戦争を行う。

”my last dying breath”もですが,ただの”nuclear war(核戦争)”じゃなくて,”thermonuclear war(水爆戦争)”となっているところからも,完全に全面対決する覚悟だった事が解ります。

Tim Cook CEOが,Jobsの決意を簡単に翻すとは思えないので,現在訴訟合戦となっているSamsungとの和解もまず無さそうに思えます。

:「Jobs questioned authority all his life, book says

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【追加更新@22:58】

この後もGoogleに関する記述があるので,追加しておきます。

JobsはAndroidとGoogle Docs(Googleのインターネット・ベースのワード・プロセッサー・ソフトウェア)について話すとき,かなり激しい言葉で表現していたようです。

その後,カリフォルニアのPalo Altoのカフェで,Schmidtとミーティングした時,Jobsは和解には興味がない,と告げ,以下のように述べたとされています。

“I don’t want your money.
If you offer me $5 billion, I won’t want it.
I’ve got plenty of money.
I want you to stop using our ideas in Android, that’s all I want.”

あなたのお金は欲しくない。
もし,あなたが50億ドルを提示したとしても,私は欲しくない。
私は既にたくさんのお金を持っている。
Androidで私たちのアイディアを使う事をやめてもらいたい。それが私の望むことだ。

【追加更新@2011-10-23 0:46】

そういえば,以前,JobsとSchmidtがオープンカフェでミーティング?している記事と写真があったなあ〜,と探していたんですが,9TO5MacがGIZMODOの写真を掲載していました。

写真からは,そんなに緊迫したムードは感じられませんが,上記のやりとりが行われたのは,この席上だったのかもしれません。

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:「Steve Jobs: “I’m going to destroy Android, because it’s a stolen product. I’m willing to go thermonuclear war on this.”

M.Hirose

A.K.A author of palmfan.com

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