素で驚いた「Instapaper 4.0」の進化

”あとで読む”系サービスの双璧は「Read It Later」か「Instapaper」で,その「Instapaper」は割と今まで地味な存在感が,妙な使い心地の良さを醸し出していたんですが,本日リリースされたiPhone/iPad用の「Instapaper 4.0」で完全に別物になってます。かなりびつくり。

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screenshot_38.jpgInstapaper - Marco Arment

まずは画面。

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左側にアイコンが並んでますね。

1番目の「READ Later」。
ここでは,いつもどおりInstapaperに送った記事を読めます。

2番目「Liked」。
これは自分が気に入った記事がストアされていきます。記事の上のハートアイコンをクリックするとLikedになります。
Likedフォルダーでは最新20記事に常にアクセス出来ます。あと,あなたのユーザーネームを知っている人も見ることが出来ますので,使い方にはちと要注意。

3番目「Archive」。
読み終わった記事をストックしておくところです。削除して消すのではなく,もしかしたら,何日か後に必要な情報化もなあ,という場合に使ってます。

4番目「Friend」。
友達のアカウントを追加してブラウズすることが出来ます。Twitter,Facebook,Tumblrに対応。

5番目「Editor」。
Instapaperにセーブされた記事の中で良記事がピックアップされて表示されます。選択基準は不明。

6番目「Web」。
URLアドレスを入力,あるいは,検索キーワードを入力して,ウェブページを表示し,それをRead Laterボタンで取りこむことが出来ます。

さて,一番下の「Setting」。
ここには今回のバージョンアップの中でも,かなりポイントになるものがいくつかあって,App Directoryでは,Instapaperと連携するサードパーティアプリが紹介され,そこから直接,App Storeにリンクされています。

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Instapaperのワードを検索する事ができる英英辞書「Terminology Ph – Agile Tortoise」とか,Instapaperに送ることが出来るTwitterクライアント多数,同じくInstapaperに閲覧情報を転送出来る「All Of Wikipedia – Offline – Brilliant(ish) Software」やその他ブラウザなどが数多く取り上げられています。

この他にもInstapaperのShareパネルから記事を送ることが出来る(つまり,受け取ることが出来る)Twitterクライアント,Deliciousクライアントがまとめられていたり,同じくInstapaperのShareパネルから記事や選択したテキストを送ってタスクやノートとして取りこみ可能な「OmniFocus for iPad – The Omni Group」「Things – Cultured Code GmbH & Co. KG」「Ideabook (formerly Ideawell HD) – Gerald Aquila」「Notitas – akosma software」などもあって,Instapaperを中心にすることで,こんなにも仕事の効率化ができますよ?的な見本市に近い作りになってます。

とはいえ,押し売り的な感覚ではなく,むしろ,連携するとこんなに便利なんだという発見につながる感じ。

まあ,受け取り方は人それぞれだと思いますけど。

あと,Facebook, Twitter, Tumblr, Pinboard, Evernoteに記事を投げることも出来るようにアカウントの設定もここで行えます。

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あと,今回のバージョンから,取りこんだ記事の検索がInstapaperウェブサイト上で行えるSearch Subscriptionサービスを利用することが出来ます。このサービスは有料で月額1ドル。え?1ドル?と思って,ボクも3回くらい確認しましたけど,間違いじゃないです。月額1ドル。今の為替だと77円くらい。
この金額で,Instapaperに保存した全記事の検索が出来るのであれば使う人は多いでしょうね。

今のところ,まだバグも少し残っているらしく,ダークモードにしたら落ちる(再起動したら反映されてました)とか,ありましたけど,その他は特に問題無くサクサク動いてます。

この手の情報統合表示アプリでは,「Flipboard – Flipboard Inc.」を使っているんですが,Flipboardは写真記事の処理は上手いし,全体を雑誌レイアウトで見る事が出来るのでナイスなんですが,単純にテキストベースの記事をサクサク読んでいく用途としては,ちょっとイマイチ感があったんですよね。

その点,この「Instapaper 4.0」はテキストベースの記事の処理では,かなりの能力を発揮してくれそうです。

今後はしばらく,写真記事関係は「Flipboard」で,テキストベースの記事は「Instapaper 4.0」で併用してみようかなと思います。

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訂正@4:46:初出の記事で「Read It Later」の記事が読み込める!なんて書きましたが,大きな間違いでした。単純に同じ記事を両方に送ってしまっていたミスです。スイマセン…。削除訂正いたしました。寝る前に気がついて,修正できたのがせめてもの救い…。

M.Hirose

A.K.A author of palmfan.com

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