12種類の「ブレインルール」

Jeff Hawkinsの脳研究に関しての本を読んでから(詳しくは「ジェフ・ホーキンスの「考える脳 考えるコンピューター」」でどうぞ),脳の仕組みや使い方に興味が湧いてきて,いろいろチェックしているんですが,同じように興味を持った方には「ブレイン・ルール」も楽しめるかもです。

本の冒頭にもあるんだけど,この本は,最近よく目にする,いわゆる”自称・最新の知見”による,「脳にいい勉強法や仕事術はこれだ!」的に断定主張する類のものでは無く,たくさんの”本当の研究事例”を元に,ボクらの脳はこういう傾向が見られるという12のルールを紹介しているものです。
筆者は,このアイディアを元に学校職場などの実社会で研究しましょうと呼びかけるものとしていて,本のそこらじゅうに,こういう方法をとれば脳は働きやすくなるといったTipsがある感じ。ただ,最終的な活用方法は読者の判断で組み合わせるのがいいと考えているようです。

だって,人それぞれ脳の回路は違うから。

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ジョン メディナ (著), 小野木 明恵 (翻訳)

全体の内容としては,Hawkinsの脳研究本の中で主に扱っていた新皮質の部分も出てくるけど,それ以外の脳の役割や傾向も説明されています。
は虫類の脳,ほ乳類の脳, 人の脳という「脳の三位一体理論」,「脳はマルチタスクは出来ない」などが面白かった。短期記憶の解釈,長期記憶になる過程など,原書が書かれた2008年の段階で,この研究をしている人達がどういう仮説を有望として考えているかもとてもよく解ります。

脳の仕組みは,科学的にはとても解明されているとは言い切れないという,複数の研究者の発言が確かなものであるならば,手近なところにある”脳活用法の決定版ライクな本”を読むよりも,このような客観的なデータ事例を知ったり,その研究者がどう解釈しているかを知る方が,自分の脳を活用するアイディアを得るには適切な選択かと思います。

文体や本の作りは堅苦しい言い回しや専門学的単語は少なく,ルールごとに最後にまとめページがあり,図もありで,読み物として楽に読める感じ。しかも,添付のDVDは,この12のルールを映像で紹介するムービー(45分)になっているので,読み進める時間が無くなっても,最悪,DVDだけ見ておけば概略は解ります。それほど予算を使ったムービーじゃないけど,映像があるだけで理解度は数倍上がる。このこともルール10で説明されてます。

#こういう本にDVDがついているのはとても良い感じです。読みたい本は多いけど,時間が無いという人もいるだろうし,フォトリーディングが出来る人は先にDVD見て,どの項目を知りたいとかの作業を行ってから読むという方法もありますよね。他の本もDVD付きが増えると良いなあ。

M.Hirose

A.K.A author of palmfan.com

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