10.7 Lionで,ほぼDropboxな機能が搭載されていたので使ってみました。
故Steve JobsがDropboxを買収しようとしていたという話がありましたが,
Mac OS X Lion 10.7には,既にDropboxライクな同期システムが組み込まれている事が明らかになっとります。
:「10.7: Use iCloud to automatically sync files across Macs System 10.7」
要は,iCloudの機能の一つとして,iWork書類を複数のMac間でアップデートする機能があるんですが,この機能はiWork書類じゃなくても同じように機能する,とのこと。
早速,設定して確かめてみましょう。
1)システム機能拡張のiCloudパネルを開き,「書類とデータ」にチェックを入れます。
2)Finderメニューの移動>フォルダへ移動…で表示されるウィンドウに「~/library/」と入力。
3)ライブラリフォルダーが開きます。
4)この中の「Mobile Documents」フォルダーをフォルダ画面の左側にドラッグして登録。
これで完了です。
「Mobile Documents」をクリックして表示されるウィンドウにファイルを放り込むと,すぐにiCloudに同期して,他のMacに転送を行います。
見た目は普通にフォルダで,ファイル同期の際の挙動もDropboxと同じ。
実際にMac Pro側のMobile Documentフォルダーにスクリーンショット(656KB)を放り込んで見ましたが,10数秒でMacBook ProのMobile Documentフォルダーに同期されました。
Mobile Documentフォルダーは,Mac上のフォルダとして扱われているので,ファイルは移動しただけでコピーされてはいません。
なので,別のMac側でファイル削除すると本体側の書類も削除されます。
Dropboxと同じ使い勝手です。
ていうか,フォルダネームが違うだけで機能的にはDropboxと一緒ですw。
ただ,この10.7でのDropboxライクな機能は,Appleが正式にアナウンスしていないものなので,今後,対応ファイル形式がiWork書類だけに限定される事もあり得るし,あまりにもDropboxとかぶっているという部分がちょっと心配だったりします。
10.7でライブラリフォルダを見えなくしたのは,この機能のためだったのかもしれませんね。
さらに,Dropboxでは,
・メニューバーで同期の進行状況,容量ステイタスを確認したり,ウェブサイトでのサービスページにアクセス出来る。
・ウェブサイト上では,ファイルの同期履歴や共有ファイルの状況などが確認出来る。
という機能がありますが,Mac OS X Lion 10.7上で今回見つかった,この機能にはその手の付加機能はありませんので,使い勝手という意味ではDropboxよりも劣っています。
なので,あくまでも(Dropboxの容量不足時に使う程度の)おまけの機能として,憶えておくといいかなと思います。
参考:「Hidden “Drop Box” feature in Mac OS X Lion lets you sync files across Macs」(Apple Insider)
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